栃木県(とくに宇都宮市)
でもまたあらたな美容院が
新規・支店開業をされています。
とくに多いのは
居抜き物件(もとが美容室・
コンビニエンスストア・
学習塾や会社の事務所など)
が多く
内装に資金を掛けなくても
スタートできてしまうのが
理由のひとつみたいです。
なかには100万円以下で
開業できてしまう
優良な物件もあります。
30代を迎え独立起業を
目指すシザーズリーグ世代
(1998~2003美容学校卒業)
美容師さんや
すでに1店舗を経営・
借り入れ金返済完了間近で
銀行などの金融機関からの
すすめもあって
あらたな市場(お客さま)を
もとめて出店をめざす
プチ裕福な経営者など。
美容室開業にはこの不景気こそ
経費をかけずに出店できる
絶好の追い風となっています。
だからこそ美容室商売に
対する顔向きを考える時期なんです。
全国23万軒・関東地方6.5万軒・
栃木県4041軒の美容室。
美容人口(女性の70%・
15~65歳まで)が
200万人×0.5×0.7
=70万人(栃木県内)だとすると
70万人/4041=173人が
1店舗あたりの総客数になり
来店平均サイクルが2ヶ月だと
ひと月あたり86名になります。
(3ヶ月で57名・4ヶ月で43名)
お客さまがひとりあたり
美容室に6000円の
お金をかけてくれたとして
1店舗ひと月あたりの売上は
51万円になります。
51万円の売り上げが
高いのか?低いのか?は
店舗の絶対経費
(家賃・人件費・ローン)
によって損益分岐点
(=儲かっているか?否かの目安)
がかわります。
同時に51万円×4041軒
=県内だけでひと月
約20億円規模の市場が
あるのもわかります。
5年後に目指す
あなたの美容室像はどっち?
1:トータルビューティ
(ヘアデザイン・フェイシャル&
ボディデザイン・
ファッションコーディネートなど)
を目指して幅をひろげていく。
2:ヘアカラー(白髪染めのみ)・
ヘアカット・シャンプーブロー
縮毛矯正などパーツメニューだけの
専門店に特化していく。
売り上げをあげるには
1のほうが理想ではありますが
什器の購入やスペースの確保・
専門のスタッフの雇用や教育に
経費がかかるため
実現できる店舗も
かぎられてしまいます。
個人起業家のおおい美容室には
パーツメニュー専門の
経営が向いているのかもしれません。
例:シャンプーブロー専門店
対象顧客・・気持ちよく誰かに
洗って癒されたい
会社勤めの30代女性
メニュー:30種類のなかから
選べる香り・クリームバスや
炭酸をつかったヘッドスパ・
艶と潤いを取り戻すトリートメント
価格帯・・プラス1000円ごとに
ランクアップできる
*ただしヘアカットはできません*
こうなってくると
美容室がおおすぎる
競合地域にこそ
お客さま受けしそうです。
個人の美容室こそ
経営には足し算
(トータルビューティー)より
引き算(飛び抜けた専門店)が
求められている時期に
さしかかっているんです。